やぁ!!!ザ・電撃パンクゾンビーズ 呉屋!!!



なんかこないだ、趣味のアカウントで知り合った人がいて。



その人が「こういうことやりたいからメンバー募集したい」って言ってて。


んで「じゃあメンバー募集の掲示板に載せなよ」みたいな話をしたんだけど。



「じゃあメンバー募集してみよう」ってその人が言ってさ。

「頑張れー」つって。





で、数日後「応募が1件も来ない」って言ってて。


んで「沖縄にはこういうことやりたい人っていないのかなー」とか言ってて。


「ん?」って思って。


そのアカウントで繋がってる人は同じ趣味だし、沖縄にもいるし。
なんなら他の募集にはリプ付いてるし。


「いないわけないじゃん」と思って。



ちなみにこのメンバー募集はイメージで言ったらバンド募集みたいな感じ。
「沖縄でバンドやりたいと思ってる人がいない」なんてないじゃんね。

「1件も来ない」ってあんまない。




「変だな」と思ってメンバー募集の投稿見たら



バンド募集に例えるとこんな感じだった。





「当方男性 40代 未経験。バンドに興味ある方いませんか。」








応募なんて来るか〜〜〜〜〜い。






いやいやいやいやいや。





ちょちょちょ君。




いやいやいや。





いや「未経験」が悪いわけでも「40代男性」が悪いわけでもない。
別に趣味だから全然いい。





そうじゃなくて。


「君だったらこれに応募するのか?」って話。



絶対しないよね?




あなたのパートは?募集してるパートは?
どんなバンドやりたの?音楽性は?どんな音楽好きなの?
NGは?住んでる地域は?練習できる時間帯は?




「あなたがお応募する側だったら知りたいであろうこと」は
先に書いとかなきゃ。



怖すぎるでしょ。情報なさすぎるもん。


そらスルーされるよ。




っていうのに気づかないで
「沖縄にはこの趣味の人いないんだ」ってなってんの。





「いやいやいやいや」ってなるよね。




人って「自分がやる側」になると急にわからなくなるんだなぁって
思った。




マーケティングって大事。勉強したほうがいいね。
相手にとっての価値を考えて、差し出す。

こっちの言いたいことだけじゃなくてね。


って思いましたよ。



んで色々アドバイスして募集内容変えてもらったら
その日のうちに4件応募が来たんだと。


そらそうよ。




マーケティングの視点あったら趣味方面でも役に立つね。
商売だけじゃなく。



充実度が違ってくるよ。


だってこの人、自分がアドバイスしなかったら
「沖縄には同じ趣味の人いないんだ」で終わってたってことよ。



もったいな。











A・B「どーも!よろしくお願いします!!」




A「最近、趣味でバンドやろうかなーって思ってて」



B「おー、いいじゃないですか。」



A「だからメンバー集めなきゃいけなんで
メンバー募集のために掲示板に投稿したんだけど」



B「ああ、昔の音楽雑誌の後ろの方にバンド募集のコーナーみたいなのありましたね。あれのネット版のやつね」



A「そうそう。
でも募集したんだけど全然来ないのよ。応募。」



B「え、ホント?」



A「そう。だから今はもうバンドってやりたい人いないのかなーって。」



B「えー?そんな事ないでしょー。
それ募集の仕方が悪いんじゃないの?」



A「えー?そうかなー?」



B「ちょっとなんて募集したのか教えてよ。」



A「どうやってその掲示板に載せたか?」



B「そう」



A「あ、じゃあちょっと聞いてくれます?
それで直したほうが良いところとか分かるかも知れないし。」



B「そうですね。」



A「こう載せたんですよ。

『30代男性、バンドやろうぜ』。」



B「、、、、、」



A「、、、、、」



B「え?終わり?」



A「うん。」



B「『30代男性、バンドやろうぜ』だけ?」



A「うん。」



B「え?その募集の掲示板は1文字ごとにお金が発生するシステム?」



A「いや違う無料。」



B「無料な上で『30代男性、バンドやろうぜ』だけ?」



A「うん」



B「そら募集来ないわー。ザックリしすぎ。」



A「えー?そうかな?」



B「もうザックリ通り越してゾックリよ。」



A「えー?」



B「アバウトすぎるよ〜。年齢と性別だけじゃん。
居酒屋のネームプレートでももう一情報あるわ。」



A「あー、『好きなツマミはだし巻き卵』って書いたほうが良かったかな。」



B「いいよ居酒屋に寄せなくて。居酒屋の大学生バイトに寄せなくていい。

もうちょっと細かくさ。募集する楽器とかさ。」



A「あー、『馬頭琴募集』。」



B「スーホの白い馬!それスーホの白い馬でしか聞いたことない楽器!
もうちょっとメジャーなやつ!メジャーなやつ頂戴!ギターとかドラムとか。」



A「あー、メジャーなやつ。」



B「そうそう。」



A「『ギタドラム募集』」



B「テレビデオの言い方!
ギターとドラムを足すなよ!忙しすぎるだろ!手ぇ足りんし!
そのパートやるやつ生まれたての千手観音かなんかか!
まだ手が6本くらいしか無いやつ!

千手観音の生まれたて知らんけど!」



A「『ギタドラボーカル募集』」



B「足すなよ!ギタドラで精一杯よ!
さらに歌わすなよ!!!

ブラックバイトか!シフト無理やりか!」



A「『ゴスペラーズみたいになりたい』」



B「ギタドラ無用!!!無用の機材!!千手観音ベイビーいらんじゃん!
もういいよ!」




A・B「どうもありがとうございましたー」




マーケティングって、みんな勉強したほうがいいし
癖つけたほうがいい。

「自分だったら買うかな」って。
向こう側に立つ思考回路。




自分が悪役になる思考回路。


勇者だと思ってるけど、魔王かもしれない。みたいなことを
考える癖付けって大切だな。と思ったよ。









ロックンロールが鳴ってるよ。