やぁ、ザ・電撃パンクゾンビーズ 呉屋だよ。






穏やかじゃないタイトルだね。





まぁ子どもはみんなかわいいけどね。



本当は。





例外なくね。








私には子どもがいましてね。





今日は長女の話。






長女の娘ちゃんには
弟がいて


長女の娘ちゃんは
弟の前ではいつも「おねーちゃん」になる。





一人で頑張って弱音を吐かず
割としっかり者で面倒見が良くて。






そのくせ甘えたがり。


だけど甘え方が
弟とかみたいに上手じゃない。




みんなで変なことしてるのに
自分だけ怒られたりする。



いつも
「おねーちゃんでしょ」言われて。




まぁいわゆる
「長女気質」だ。








その反動か
自分より年上の「おねーちゃん」に
懐く。





よく懐く。






公園とかで
おねーちゃんを見つけては
よく絡んでいる。



そして一緒についてって
嬉しそうにしている。




自分が「おねーちゃん」じゃなくていいし
「おねーちゃん」に甘えられる。






そんなこんなで
長女は
公園とかで会う「おねーちゃん」が好きだ。





だからたまに
公園に連れて行った時には
自分も「おねーちゃん」を見つけて


そこに連れてったりする。



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そんな長女が4歳の時の話。





暑い夏のとある休日。






そんな長女で
「長女気質」の娘ちゃんを連れて

とある公園で遊んでた。



その公園にはいろんな遊具があり

テンションアゲアゲな娘ちゃん。





「次あれー」

「今度こっちいこー」




ご機嫌な様子。

よかったよかった。






すべり台やら綱登りやら遊んで

ますます楽しくなった娘ちゃん。







「次あれやりたーい!」と

ご指名したのは

ロープを掴んで

ワイヤーをシャーって滑車で滑走するやつ。

わかるかな?

ターザンみたいな。

そうそうそれそれ。

一人ずつ乗るやつ。







そのターザンに乗りたいとのことだったので

娘ちゃんと乗るべく、ターザンのとこに向かう。








そこに「おねーちゃん」がいたんだ。





「娘ちゃんと仲良く遊んでくれたらいいな」

なんて期待も込めつつね。




その遊具に向かった。



今思うと
もしかしたら娘ちゃんも
遊具じゃなくて「おねーちゃん」と遊ぶことが
目的だったのかもしれない。






そこにいたのは3人。

小3くらいの男の子と

小2くらいの女の子と

4歳の娘ちゃんと同じくらいの女の子。






男の子一人と
女の子二人。







活発そうで少しイタズラ好きそうな男の子。

女の子二人は多分姉妹。似てたし。

モデルでもやってそうな可愛い顔してた。







自分よりも「おねーちゃん」を見つけて嬉しそう。


娘ちゃんは絡みたがってる空気が出てる。




でも少し気恥ずかしくなったのか

娘ちゃんはその三人から少し間を空けて
後ろに立った。





「おにーちゃん」がいたから
少し気後れしたんだと思う。

でもまぁ、「少し後ろに並んでる」って感じ。


「おねーちゃん」と遊びたそうだ。





最初に滑ったのは

娘ちゃんと同じくらいの女の子。







器用にヒョイっと乗ってシャーっと滑ってった。

ちょっとびっくりした。






自分は

「娘ちゃんは一人でロープに掴まって滑れないだろう」
と思って手伝おうと思ってた。






でも同じくらいの女の子がヒョイっと滑ってった。






向こう側についた女の子は
ロープから降りて、ロープを掴んで
次に乗る人に渡しに戻ってくる。




次に滑ったのは男の子。

シャーっと滑ってった。





向こう側で降りてこっちに向かって
次に並んでた小2くらいの女の子に渡す。




男の子はロープを渡した後
女の子ばかりで恥ずかしくなったのか
すぐにどっかに行ってしまった。





そして小2くらいの女の子も滑ってった。



最初に並んでた3人は全員滑った。





小2くらいの女の子が戻ってくる。





よほど楽しかったのか
笑い声をあげながら戻ってくる。




次はうちの娘ちゃんの番。







だと思っていたんだけど
妹の方に笑いながらロープを渡した。




娘ちゃんと同じくらいの妹は
娘ちゃんの前に出て
笑いながら受け取ってまた滑ってった。











・・・モヤっ。





「娘ちゃんが並んでるの気付かなかったのかな?
確かに少し間空けて並んでたけど・・・気付かないほどか?」



と思って

「ちょっと前に行ってごらん」って声かけた。




ちょっと前に出る娘ちゃん。






妹の方が戻ってきた。
「あはははは」って笑い声をあげながら
なんか少しふざけた感じで。ぐにゃぐにゃと戻ってきた。






そしてロープをおねーちゃんに渡す。




・・・は?

いや、次うちの娘ちゃんの番だろ。

わざとやってんのか?








と思ったけど声には出さず。




コミュニケーションとってみよ。と思い


娘ちゃんと同じくらいの妹に





「一人で滑れるんだ?すごいね。いくつ?」って聞いたら

その子は
ふざけた感じに、「よそ行き用の空気」を少し混ぜて

「6さい」って答えた。






娘ちゃんより年上かよ。

そら一人で乗れるわ。

そしておねーちゃんが戻ってきた。






おねーちゃんはふざけて笑いながら

妹に渡した。






なんでしょうね。





無邪気を装ったあの感じ。





「遊んでるだけですよ」って空気を醸し出しつつ

笑う感じ。





そして並んでる子に渡さず、いじわるする感じ。





年上の男の子にはロープ渡すくせに。

年下の女の子にはこうやってふざけながら順番トバす。






超ブス。


と思った。








こいつら超ブス。と。

超ブスこいつら。と。





倒置法ブス。と。







女子のいじめってこんな感じなんだろうなってやつ。

さっきまでテンションアゲアゲだった娘ちゃん。









「おねーちゃん」が好きな娘ちゃん。







「おねーちゃん」と
絡みたがってた娘ちゃん。




仲良くなりたかった「おねーちゃん」から
こんなくっだらない仕打ち。

















かなしかったろうなぁ。








さみしかったろうなぁ。





大好きな「おねーちゃん」からこんな仕打ち。









寂しさと悲しさがあるけど

それを出さないように強がってる表情になっちゃったし。







妹が帰ってきた。笑いながら。

(さすがにな。)と思い

「次のせてね」と自分が言ったら







「はー疲れたー(薄笑)」みたいなリアクションしながら
(内心「チッ、」って思ってる絶対。)
「はーあっ!」って声出しながらロープを少し離れた場所から







娘ちゃんの顔も見ずに投げた。








オネーチャンの方も「あーあ」って
「あーしらける」みたいな表情してた。








こいつらマジ超ブス。

と思った。






「こんな奴らと仲良くなんなくていい」と思った。













うちの娘ちゃんはなぁ
「おねーちゃん」が好きなんだよ。







いつも「おねーちゃんじゃなきゃいけない」と思ってるから
あまえていいポジションになれる
自分よりも「おねーちゃん」が大好きなんだよ。







そんな大好きなおねーちゃんからこんな仕打ち。









娘ちゃんの感じた気持ちはさ。
















どんなに。










くそっ。








こんな寂しさとかなしさを
見ないふりするような
硬い表情。







こんなカオさせるために
公園に連れてきてんじゃねーぞ。










何回か交代で滑って

(その中でも何回か順番トバそうとしてた。娘ちゃんが少し列の間を空けただけで。
「乗るよね?」って阻止したけど。)




そのうち姉妹のお母さんが遊具の近くに来た。

その時も順番トバそうとしてた。





姉妹のお母さんは
「あれ?次その子(娘ちゃんのこと)だはずよ?」と
言ってくれた。









お母さん、その調子で
教育お願いします。







お母さん!!!!

その調子で!!!!!!!


教育お願いします!!!!!!!!!!!!!!!!!!














「もう行くか」って娘ちゃんに声かけてその遊具から離れた。












芝生を歩いて休憩する場所に向かう途中

娘ちゃんに

「あの子達いじわるしてたねー」と言うと

気づいてたようで(当たり前だけど)

娘ちゃんは寂しげに「うん」って答えた。







寂しげに。









大切な人には
して欲しくないカオしてた。









遊びたかったろうに。


「おねーちゃん」と。楽しく。








本当はね

自分はあんまり人の悪口言わないんだ。





子どもたちが人に悪口とか陰口とか
言うのも普段は咎めてる。



気持ち良くないしね。










でもね。


こう言ったよ。

娘ちゃんに。








「あの子たち、めっちゃブスだったね!!!!!」

って。




娘ちゃんは


ちょっと
「きょとん」として
















その後すぐにめっちゃ爆笑した。













「うん!ブスだったー!」と満面の笑み。







鼻に指当ててブタの鼻をつくって
「こんなんだったねー(笑)!」と。













それみて自分も笑った。







「顔は可愛くてもさー、いじわるしてたら
超ブスだよねー!」って自分は言った。






娘ちゃんは「そうだねー!』って言ってた。








「あんなしないでよ?ブスになるよ」と言った。



「しないー」って言ってた。










「ブスだったね」って言ってまた笑った。


















あの子達は、これから母親や周りから教育を受けて
清く正しく美しい心を手に入れるかもしれない。




人々の憧れになるかもしれない。


顔のつくりは可愛かったしね。








でもね








あの日、あの時、あの場所で

君らは確かにブスだった。









ブスだったんだよ。




超ド級のブスだったんだ。











私の胸の奥で

娘ちゃんとの素敵な思い出と
笑顔と共に



君たちは超どブス姉妹として生きていくよ。





あーめん。













ロックンロールが鳴ってるよ。



爆音で鳴ってるんだ。







 

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