どうも、呉屋です。

 

商工会時代から
「事業を始めた人」いわゆる
「創業者」から話を聞く機会が多かったです。

起業した人ね。

 

 

後継者もめっちゃすごいけど

創業者もめっちゃすごい。

違う種類の「スゴさ」がある。

 

 

後継者の「スゴさ」は
「正統派のスゴさ」って感じ。

ストⅡで言うとリュウとかケン。

 

 

ストⅡは格闘ゲーム。

いろんなキャラが最強を目指す。

 

 

 

 

創業者の「スゴさ」はブランカとか。

そこから来ちゃう?みたいなスゴさ。

 

 

 

リュウ(後継者のイメージ)とかは空手とかあらゆる格闘技について学び
最強を目指す格闘家で、日々鍛錬を積み、戦っている。

 

 

ブランカはこちら。

子供の頃に飛行機事故に遭い、アマゾンの奥地で育った野生児。緑色の肌とオレンジ色の髪、鋭い牙や爪など怪物じみた外見を持つが、れっきとした人間である。見た目だけでなく、回転しながら飛んで体当たりを喰らわせたり、体から電撃を放つなどといった常人離れした技を使う。体色が緑に変化したのは保護色のため。放電能力は電気ウナギとの格闘の際に身につけている。

ウィキペディアより。

 

「格闘技」がどうとかじゃない。

飛行機事故からのジャングルサバイバル。

回転しながら飛んだり、体から電撃放ったりします。

練習してできるもんじゃない。

 

 

「放電能力は電気ウナギとの格闘の際に身につけている。」

 

「は?」でしょ。

 

そしてそこから何故戦う?

なぜ最強を目指す。

 

 

 

 

都会に行って救助されるのが先でしょ。

 

 

なぜ戦う。

 

 

 

ちょっと。

いや、だいぶクレイジー。

 

 

でも

「創業者でやり手」ってなんかこんな感じ。

イメージね。

 

 

 

緑色にならないもん。普通。

でもなってるの。そんな感じ。

 

 

そんな創業者の話を聞いてると

やっぱりどっかクレイジーなんですよ。

 

 

 

例えば

宇那志豆腐店の社長なんか

親の手伝いしつつ「自分の豆腐」作ってたんですけど

最初は最大で15丁しか製造できなかったんですって。

消費期限(数時間)と時間と人手と設備の関係で。

 

 

15丁って言ったら

全部売ったとしても売上6450円ですよ?

利益じゃないですよ?

売上ですよ?

 

 

そこから経費引いたらいくら残ります?

あって半分3000円。

下手したら2000円とかですよ?

 

 

 

利益マックス2000円の事業ですよ?

 

 

 

やります?

 

毎日マックス売れて2000円ですよ?

 

しかも買ってくれるところ新規開拓。

飛び込み営業で。

 

 

親の手伝いで収入があるとはいえ

手伝いの後

毎日一人でクタクタになりながら

作って飛び込みで売り歩いて

マックス利益2000円。

 

 

売れ残った日だってあるでしょうに。

数百円だったときだって絶対ある。

 

 

 

商工会時代、創業相談されたら

間違いなく「やめとけ」って言います。

 

 

だってバイトの方が利益出る。

先も見えない。

 

マックス15丁しか作れないのに。

拡大しようにも

人手もないし設備に投資するお金もないし。

そもそも拡大して大丈夫かどうかすらわからないし。

 

 

あと

「書けないこと」も多い。

直接会ったときに話聞いてみてください。

今は商品も売れてて人も雇えててうまくいってるから

笑いながら聞けるけど

 

リアルタイムで「現状報告」として聞いてたら

絶対止める。

わりと真剣な顔して止める。

 

 

 

 

フル稼働して利益2000円。

それを「やり続けた」から今がある。

 

 

飛び込み営業で嫌な顔されつつ。

 

心折れなかったのほんとすごい。

 

 

「モチベーションはなんだったの?」って聞いたら

 

 

「うまくいくと思った。
美味しい豆腐だったから。
今まだ改善の余地あるし試行錯誤中だけど。」

 

 

クレイジー。まじクレイジー。

 

利益計算とか損益分岐点とかさ。

考えたら「その先に何があるの?ずっと2000円だよ?」とか

思っちゃうよね。

やめちゃうよね。フツーなら。

周りも止めるよね。

 

 

でもやるんだよね。

クレイジーだね。

 

どうやって「フル稼働で2000円」を突破したか。

 

それは

「商品のクオリティに惚れた人をたくさん作った」から。

 

 

15丁を毎日毎日売り歩いた。

飛び込みで。何万回断られたかね。

わからんけどさ。

常人ならその先に光なんてあるように見えない道を進んでさ。

 

そしたら「豆腐のファン」が出来た。

 

ファンができると「もっと作ってよ」って要望ができる。

 

すると

「お客さんの要望」だから

親の手伝いしてる時にも作れるようになり

少しずつ数を増やせていった。

 

 

そして

豆腐のファンになったお客さんがスーパーに

「宇那志豆腐店の豆腐置いてよ」って要望して

スーパーにも置いてもらえるようになった。

 

 

で売上も増えていって、だいぶ色々あって今に至る。

 

 

 

こんなんさぁ。

事業計画でもなんでもないよね。

 

創業した時に描けるわけない。

 

「今はマックス売れても2000円の利益ですが
そのうちスーパーにも置いてもらえて
従業員も増えて事業拡大していけると思います!」

 

根拠は?

 

「うちの豆腐は美味しいからです!」

 

 

絶対ダメ。こんな計画書ありえない。

 

金融審査だったら秒殺でダメ。

 

根拠が「いい商品だから」は絶対通らない。

「具体的で確実な根拠は?」って言われる。

 

 

 

 

でもまぁ

「現実」はこんな感じなんだよね。

 

「美味しい豆腐だから」で

現状をひっくり返してきた。

 

「書けないこと」(犯罪とかではないので悪しからず)
もしつつね。

 

 

創業して成功する人ってどっかクレイジー。

 

周りが「光」なんて全然見えなくても

その人の眼にだけははっきり見えてるんだろうね。

 

だから止められても聞かない。

 

 

 

 

結婚式、午前中仕事してたらしいすよ?

自分の結婚式よ?

ありえる?

 

 

そんな社長。

 

 

さらに「クレイジーだな」と思うのが

今は従業員の幸せを願ってるってところ。

 

そこまでクレイジーなら普通そっちに振り切れてそうなんだけど
(例えば美味しい豆腐のためなら何時間でも残業しろ的な)

 

でもそうじゃない。

 

 

自分の結婚式の日ですら仕事してた仕事人間なのに

「従業員の幸せを願って休みを増やしたり」できるところ。

 

 

脳の回線どうなってるんだろう。と思ったり。

だって完全に別種類の思考回路ですやん。

 

さっきまで号泣してたと思ったら
急に笑い出すみたいな。

「え!?」っていう。

なんでその方向からこの方向に!?っていう。

 

感じがする。

 

 

 

 

もう一人紹介したい人いるけど

長くなってきたから別記事にしよう。

そうしよう。

 

 

 

まぁ言いたいことは

「起業・創業はカンタンじゃない」ってこと。

 

「あなたでもカンタンに」とか
「誰でもできる」とか

嘘だよ。

 

 

商品に対する異常なまでの愛と自信。

ある?

 

 

 

起業、創業ってのは

「あんたはクレイジーかい?」ってことさ。

 

 

 

その質問の答えは

「イエス」でもダメだし

「ノー」でもダメだ。

 

 

 

「まぁとりあえずコレ食べてみてよ、コレ
美味いだろ?」

って

質問してきたヤツに

食べさせることができるか。だよ。

 

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ロックンロールが鳴ってるよ。

 

 

続いてのクレイジーさんはこちら。

 

 

 

今日のオススメ本

こちらもクレイジーな人の本。

クラフトビールを作って8年で急成長して世界的企業になった人の本。
実体験だからおもしろい。

でも本に書けないこともたくさんしたんだろうなとは思う。