やぁ、ザ・電撃パンクゾンビーズ 呉屋だよ。
今日は
「ADACHI先輩と沖縄の高校3年生の男の子の話」を書くよ。
「ADACHI先輩って誰ですか」って?
以下を参照ください。
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大体わかりましたね?
そんなADACHI先輩と、沖縄の高校3年生の男の子の話。
ADACHI先輩と高校生の金城くんは昼下がりの公園のベンチに座っていた。
晴れ。子どもたちの遊ぶ声が聞こえる。
先輩が自販機でコーラを買って、金城くんに渡した。
先輩は缶コーヒーのブラックを開けて飲む。
金城「あ、ありがとうございます」
先輩「ん。で、今日はなによ?」
金城「いや、ちょっと進路で相談したくて、、、」
先輩「あー、そうか。もう3年生だもんな。早いなぁ。」
金城「そうなんですよ」
先輩「そっかそっか。んで、何悩んでるの?行きたいとことかないの?」
金城「んー、、、まぁ、、、、」
先輩「なにさ(笑)」
金城「周りはもう結構進路決まってて、、友だちは専門学校に行くって人が多いんですけど、、、」
先輩「んー?」
金城「周りも決めてるし、、、自分もまぁ、、、なんとなく行きたいところがあるっていうか、、、」
先輩「なぁ、金城」
金城「はい」
先輩「なんで自分の進路聞かれてるのに、まず『友だちの進路』を答えるの?」
金城「、、あ、いや、別に、、、」
先輩「金城。」
金城「はい」
先輩「自分の考えを出すのより先に『クッション置く』のやめな。悪い癖だぞ。
『みんなも決めてるから自分も仕方なく決めた』みたいな言い訳っぽく言うな。
違うだろ?自分の進路があるんだろ?他のヤツが何処に行こうと関係ない『自分が行きたい方向』、あるんだろ?
だから今日、ここに呼んだんだろ?」
金城「、、、、あー、、、、はい。」
少しの沈黙。
コーラをグイッと一口飲んで、口を開く金城。
金城「自分の親には言わないでくださいよ?」
先輩「ははっ。言って私に何の得があるんだよ(笑)
お前の親が『教えてくれたら100万円くれる』って言うなら考えるけどよ(笑)」
金城「ふふっ」
金城は知っている。先輩は100万円あげると言われても、親には言わない。
自分が「言って欲しくないこと」は、言わない。
そういう人なのだ。
だから先輩に相談しようと思った。
金城「、、、実は自分、映像系のクリエイターになりたいんですよね」
先輩「おお!いいじゃん!蜷川実花みたいな?」
金城「、、はぁ、まぁ、そんな感じっす」
蜷川実花は、自分の中の映像系のクリエイターとは少しイメージが違う。
本当は「山田健人」とか、かっこいいミュージックプロモーションビデオを創る人とか、そういう感じなのだが
違いを説明するのがめんどくさかったのと、ここでその違いはそんなに重要じゃなかったので金城はスルーをキメた。めんどくさかった。
先輩「いいじゃんいいじゃん。
で、なに?親に反対されてるの?」
金城「いや、、反対はされてないんですけど、、、」
先輩「んじゃいいじゃん。何を悩んでるのさ?」
金城「いや、そもそも言ってないんですよね、、、だから反対もなにもないというか、、、」
先輩「あ、なるほどね。そもそも言ってないのね」
金城「はい、、」
先輩「言ってみればいいじゃん」
金城「いやー、、、親は『大学行って就職(出来れば公務員か銀行)』って言う人ですからね、、、言いにくいというか、、、」
先輩「なるほど、、、」
金城「実は、映像クリエイターに関係しそうな専門学校の資料取り寄せたんですよ、、、」
先輩「ほうほう。どうだった?いいとこあった?」
金城「はい。いくつか、、、資料見てるだけで楽しかったですよ。
こんなこと学べるんだ、とか。テンション上がりましたね」
先輩「いいじゃんいいじゃん!」
金城「でもその資料が親に見つかって、、、、」
先輩「おお。その時に言わなかったの?」
金城「なんか心配そうな、険しい顔で『まさか、ここに行くつもりじゃないよね?』って言われてしまって、、、」
先輩「おお、、、」
金城「反対されそうだと思ったから、『違うよ、資料請求したらギフト券プレゼントってやつだからだよ』って咄嗟に言ってしまって、、、」
先輩「あ~、、、」
金城「先輩、おれどうしたらいいですかねー、、、、
勉強して、大学行って、サラリーマンになったほうが良いんですかねー、、親のために、、」
先輩「おまえなぁ、それって全然『親のため』じゃないぞ?
そりゃ親は子どもに苦労してほしくないさ。
だから少しでも親の考える『良い方向』に導こうとする。
だけど、それはあくまで『子どもの幸せ』が根本だ。
その『手段』としての『大学入って就職してほしい』だよ。
『子どもの幸せ』を犠牲にしてまで
『手段』を選ぶなんて本末転倒大回転。百万回転だよ。
まぁたまにいるけどな。
『私の考えたレールを外れたら不幸』って思ってる親。
過保護というかエゴというか。
まぁそれは置いといて。
お前の親はきっと
『苦労しないほうが幸せ』だと思ってる。
でも違う。
『幸せ』は『人それぞれ』なんだ。
お前はまだきっと『自分の幸せ』が良くわかってないんだと思う。
だから親が用意する『幸せ』にうまく言い返せない。
でも『なんか違う』ってのはわかるからモヤモヤする。
『自分の幸せ』って言われてもわかんないだろ?
まぁ追い追い説明してやるよ。
お前さ、映像系のクリエイターになりたいって言ってたけど
なんか撮ってみたか?それを何処かに出したか?」
金城「え?、、いや、だってまだ映像つくる勉強とかしてないし、、、」
先輩「お前、スマホ持ってるだろ?それで撮れるじゃん。アプリあるだろ?
それで編集も文字入れも出来るじゃん」
金城「、、いやでも素人だし、、、」
先輩「プロはみんな素人だったんだよ」
金城「いやでもなんもわかんないし、上手いの作れない、、、」
先輩「金城、お前はなんだかんだ言い訳してるけど
本当は『自分が作ったモノ』が誰かに批評されるのが怖いんだろ。」
金城「、、、、、そりゃこわいよ。『あいつ変なの撮ってる。撮った映像もつまんない』とか思われたりしたくない」
先輩「
あ、お迎えの時間だ。続きはまたこんど書くかもしれないし
書かないかもしれないし。
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ロックンロールが鳴ってるよ。
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