やぁ!ザ・電撃パンクゾンビーズ呉屋だよ!




学生の頃、職業的な「これがやりたい!」は特になかった。


「漫画を描いて生活したい」とか
「バンドで生活したい」とか

なんかそんなことをぼんやり考えていた。



でも現実味はそんなになかった。

社会に出るのは不安でしょうがなかった。


よくわかんなかったから。



まぁ、それは38になった今でもそうかもしれない。

そこはそんなに変わってないかも。



だから学生の頃は
「給料が安定していて休みもたくさんありそうな公務員」が
入りたい職場だった。



仕事内容は「事務仕事」(なんとなくラクそう)で汗もかかず
定時には帰ってプライベートの時間もある。みたいな。













私は今、豆腐屋で働いている。
宇那志豆腐店。



全然公務員ではない。



民間オブ民間だ。


事務仕事なんかほぼない。

豆入れたり、豆乳グツグツしたり、にがり調合したり
鍋洗ったり、混ぜたり、箱に詰めたり、切ったり、配送したり。


カラダを動かしまくっている。


汗ダラダラ。

夏なんかユニフォームのTシャツビッショビショ。





朝から晩まで働いている。



うそ。そんなには働いてない。
そんなに働けない。
メンタル無理。



昼の11時頃からは常に「帰りたい、マンガ読みたい、テレビみたい」に侵される生粋の帰宅部である私はそんなには働けない。




だいたい早朝(4時とか5時とか)から昼(1時とか2時とか)ぐらいまで働いてる。



美味しい豆腐を作っている。





別に「豆腐屋になる!」と決めて豆腐屋になってるワケではない。





「面白そうだな」と思った職場が「たまたま豆腐を作ってた」が
正しい。






なんでしょう。








「なんとなくやってみたい」けど、現実味のなかった
「マンガ描いてみたい」も
「バンドやってみたい」も


「何かを作って人を驚かせたい」みたいなものが
根底にあった気がする。




意外性のあることで驚かせる。
みたいな。









今の職場は結構気に入っている。



・仕事内容
・働いてる環境

どっちも。



仕事内容は
「美味しさで驚いてもらえる」からかな。たぶん。




自分で食べても笑っちゃうくらい美味しいときある。



「いいものを作ってる」って確信があるし
「喜んでもらえる」って実感もある。


たまに「美味しかった。あまりに美味しくて電話した。」って電話をもらうことがある。

買ったお客さんから。



1度や2度ではない。


定期的に来る。


300円しない豆腐でそんな電話をしてくれるのって結構すごいと思う。



「ね。美味しいですよね。」って思う。





そこはやりがいがあるな。






あと「明日に持ち越す仕事」がほぼ無いのがいい。


そう。私的に今の仕事ストレスがほぼ無い。


社会人電池切れる昼頃には家に帰れるし。

週休も2日だし。日曜は休みだし。
あと1日はシフト制。
土曜が休みなら家族と過ごせるし
平日が休みになれば子ども抜きで妻とデートしたり。




仕事内容も今までは「あの書類完成させなきゃな」とか
「あのイベントの準備しなきゃな」が
その日一日終わっても、次の日まで持ち越してた。



でも今の仕事は「その日の仕事はその日のうちに」って感じ。



前日に仕込んだ豆の分しか作れないし
片付けをやって豆仕込んだら、おしまい。


「仕事を次の日に持ち越す」
みたいなのがない。



「あそこ、こうやってみよう」とか考えることはあるけど。




今日の作業量はアクシデントがなければ前日でだいたい分かる。



「終わりがわからない」
「めどがはっきりしない」みたいなのは
自分にとってストレスがでかい。

というのが豆腐屋で働いてみてわかった。




あと職場に「ここ、もっと良くするために、こうしてみよう」が根付いてる感じ。



豆腐の作り方とか配送の仕方とか。


「改善していく意識」みたいのが職場で共有されてる。



「難儀だからそのままでいいんじゃない?」がない。


職場の平均年齢が低いからかな。


40代後半以上はいない。


自分が上の方だ。



20代も結構多い。

年齢層だけ見たらIT企業みたいだ。




「やってみよう」って空気が、ストレスなくていい。


というのも宇那志豆腐店で働いてみてわかった。



自分はどっちかと言うと「めんどくさがり」だと
自分で思ってる。

思ってるし実際そうだと思う。



でも一見めんどくさそうな
「ここ変えてみよう、やってみよう」がストレス無い。




「めんどくさくなくなる方法を探すのがめんどくさがりには
実は合ってる。」ってのも今の職場で気づいた。




早起きはそんなに苦ではないし昼頃に帰れるし
「やってみよう」って空気もあるし
人間関係でもストレスは感じない。



まぁ、自分は今の職場年齢一番上だから
自分以外は自分に気を使ってストレスパンッパンかも知れんが。


もしそうだったらゴメン。











まぁとにかく。



学生の頃は「豆腐屋で働いて汗ダラダラでほぼストレスフリー」なんてことは
思ってなかった。


けど実際今そう。





豆腐屋の環境的に
「スーパーに置く条件(温度管理とか)が厳しくなる」とか
「飲食店が壊滅状態」とか

厳しい局面もある。



でも今、全国展開しだしたりして希望もある。


「広告をほぼ打たない」し
「ホームページで集客」してるわけでもない。
もちろんブログも書いてない。SNSもやってない。
今の時代に。

商品は2つ。豆腐とゆし豆腐だけ。
ただこの2つが美味しい。

でお馴染み宇那志豆腐店がどこまでいけるか個人的に楽しみにしてる。










もし別の仕事をすることになったら
「こうやってみよう」が根付いてるとこ。とか
自分が、いい商品と思えるとこ。か基準にするかも。




また新しいとこでやってみたら
「環境、人間関係すべてウンコ。でも給料めっちゃいい」が
自分に合ってる。って思うかもしれないし。
(たぶん思わないけど)


でもそれはやってみないとわからんしね。









なんの話ですかね。


よくわからんけど。





「やりたいことが特に無い」って学生さんに
「自分は豆腐屋になりたくてなった」わけじゃないけど
そこそこ幸せだから。

別に「やりたいことが特に無い」でもいいよ。
「自分はこう思うんだな」って思えば。
幸せになれるぜ。

って話をしたかったんだと思う。







そう。「こう思っちゃいけない」とかは邪魔かな。
別に。「こう思った」んだからしょうがない。


「親の望む職業じゃない」とか
「同級生に下に見られる」とかは別にどうでもいい。


と、個人的には思うけど
まぁ別に「そう思ってもいい」



「親の望む職業であればストレスフリー」かもしれないしね!






まぁとにかく。



別に「やりたいことが特に無い」でもいい。


「これはストレスだな」と
「こういうのはストレスフリーだな」は
自分の基準を作っていった方がストレスフリーな仕事に近づけるかもね。


っていうね。



大事なのは「こう思うはず」で基準作るんじゃなくて
「実際にやってみて」「ストレスだったかどうか」を判断したほうがいい。



そのほうが基準の精度が上がるから。





的なね。



話をしたくなりました。











定期的に逆立ちできる職場が理想。



ってなるかも知れんしね。




ならんか。







ロックンロールが鳴ってるよ。